生きた化石 メタセコイア(1) | 11:19 |
JUGEMテーマ:花・植物・フラワーアレンジ・園芸
4月の終わりころ、山を歩いていて、とても樹形がきれいな木をみつけました。木の下には、花と実が沢山落ちていました。新芽も少しだけ、出ていました。下の写真が、去年の4月にみた樹です。
2015年4月12日
また別の日に、別の場所で、新芽が出ている同じ樹に出会いました。調べてみると、メタセコイアでした。
この樹にとても魅かれて、しばらく何度も通うようになりました。ある日、風の強い天気の良い日に思い立って、この樹に会いに行きました。強い風に枝が揺らされ、若い新芽がぱらぱらと落ちてきます。とても柔らかい羽根のような葉で、緑が夏でも濃くならず、とても若々しい色です。中心の幹は、天に向かってしっかりと立っています。鳥が時々飛んできて、なにかをついばみ、小さな虫が光の粒のように、樹の周りに飛んでいました。しばらく、樹の全体が見えるところに腰をおろしていました。なんともいえない気持ちが湧きあがってきて、胸の塊がす〜っと溶けていくのを感じました。その後、しばらく里山を歩いたのですが、すれ違う人や空を飛ぶ鳥などと、私は繋がっているんだな〜ということが、理屈ではなく感じたのでした。ハートが柔らかく、感じやすくなっているように感じました。 私にとって、自然の中に身を置くことは、大きな存在に自分を開くことなのではないかと思っています。
なぜ、メタセコイアに魅かれたのか・・・この樹は、成長が速い樹木で、20から25年生で樹高20メートル、胸高直径50センチになるそうです。メタセコイアの一番上に行けたら、どんな景色が見えるのだろう・・と、視点が高くなっていく感じがします。春は柔らかく明るい色彩の葉を纏い、秋になると全身がオレンジ色になって、落葉する、その変化の大きさと。中心はまっすぐに上に向かって伸びあがり、地には、しっかり根を張っている。堂々とした姿に、憧憬の気持ちがわいてくるのかもしれません。
時々、今日はどうしても会いに行きたいと思う日があります。そういう時は、少しでも時間があれば、車をとばして行きます。一時も同じ日は、ないからです。
そして行くたびに、新しい発見をしたり、何かを感じたりさせてもらえることは、少しずつ関係を結ばせてもらっているように感じます。
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2015年5月13日 ↑
2015年12月10日 ↑ 橙褐色に紅葉します。夕陽に照らされて、橙色に包まれ、幸せな気持ちになりました。あまりにもきれいだったので、翌週も行ってみたら、紅葉した葉がほとんど、落ちて全体の色が茶色になっていました。
2015年1月28日↑
この樹に出会ってから、一年になります。今年は、花を咲かせている姿に会いたいと思っています。
メタセコイアについて、調べてみるととても興味深いことがいくつかありました。
○遺存種であること。
○化石が発見されているだけで、絶滅したとされていたが、1946年に中国四川省・湖北省で自生種が発見され「化石として記載されていた種が生きていた」として生きた化石として、植物界で大きな出来事のひとつとされている。(発見されたときの詳細は、斎藤清明著 『メタセコイア』中公新書)
以下、遺存種について、ゑれきてるより抜粋
メタセコイアは、中国の四川省・湖北省のみに天然分布している。メタセコイアは、遺存種である。もともと広く分布していた生物種が、種々の環境変化により分布域が狭まり。衰退の傾向にあり特定の場所にのみ生存しているものを遺存種という。遺存種は、メタセコイア(中国)の他にコウヤマキ(日本)、アスナロ(日本)、セコイア(アメリカ西部)などの針葉樹が多い。
遺存種のメタセコイア属、セコイア属をもつスギ科(8属15種)は、白亜木に出現してから、現在まで、種分化が少なく(多くは1属1種)、形態や生態が大きく変化していないのが、特徴である。一方、ジュラ紀に同じ目から分かれたマツ科(9属200種)やヒノキ科(15属150種)の針葉樹は種分化し、北半球に広範囲に分布している。
花が咲くところに、会えたら・・なので、何年越しかわかりませんが・・メタセコイア(2)で、花や実のことも、書きます。
植物との関係を深めることを、背景に、エネルギー療法のセッションをしています。
http://reikooda-hansonhealing.com