大地に抱かれてヒーリングのこと、自然とのとりくみ、手仕事など、日々のことを綴っていきます。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
レディース・マントル・天の水 22:28
0


    レディース・マントルの新芽です。ロゼットになって冬を越しました。この冬は、雪が積もらなかったので、土が暖かいようです。近くの山も野草がいつもより早く元気に伸びています。

    折りたたまれている新芽が、4月2日。
    開いた葉が、4月5日。

     葉に溜まる露が、とてもきれいですよね。葉の色は、銀色にも見える細かい毛がはえていて、青みがかったグリーンです。きれいに折りたたまれている葉は、地面から上に向かって、広がっています。
    中世のアルケミストは、早朝、この葉の露を集め、錬金術に用いたということから、Alchemillaアルケミラという属名がつけられている、というのが、身近に感じられませんか?


     日本の固有種にもレディース・マントルの仲間が自生していて、ハゴロモクサ(羽衣草)・学名はAlchemilla japonicaといいます。牧野富太郎博士が「レディース・マントル」という英名を訳してつけた名前だそうです。「聖母マリアのマント」と訳さず、「羽衣」と訳したのは、素敵だなと思いました。女性のための薬草として古くから親しまれていたようです。現代は、婦人科系に効果があるハーブティーとして、タンパク質を固める作用を下痢止めとして、化粧水の成分としても、使われていました。http://bihada-mania.jp
    薬効を表す名前からは、少し遠のく感じがしますが、ダイレクトではないところが、日本らしいのではないかとも、思いました。
     かなえたい夢のひとつに、高山地帯に自生している羽衣草に会って、露を口に含んでみたい!という願いがあります。北海道の夕張岳と本州の南北アルプス高山地帯の草原にみられるようです。
    氷河時代の残存植物とみなされていると、ブリタニカ国際百科事典に書かれていました。ますます、会ってみたいという思いが強まります。
     また、花が咲くころ、追って、写真を載せますね。

     母なる大地が、緑のマントを纏い、その裾を広げ、天の水を蓄える


     
    | - | comments(0) | - | posted by ein1226
    << | 4/6 | >>